YouTubeの「Chef Ropia料理人の世界」チャンネルのシェフのレシピ本が出ていたので全レシピを作ってみました。こちらは後編です。(前編はこちら)
簡単おつまみ編ではマリネやサラダが多く、香草や自作のソースを使うことでお店の味を実現しているレシピが多くありました。
パスタ編ではあまり作ったことがないような独創的なパスタが多く、パスタのレパートリーを広げる参考になりました。
あくまで個人の感想ではありますが、いいと思ったレシピには〇、特にいいレシピでまた作りたいと思ったレシピには◎をつけています。
また、個人的にポイントだと思った点も簡単に記載しています。
ポテトとクルトンのゴルゴンゾーラソース
ポイント:チーズを余熱で溶かして風味を活かす。
ポテトとクルトンにゴルゴンゾーラで作ったソースをかけたシンプルな料理です。
ソースの味はマカロニチーズに近い感じですが、ゴルゴンゾーラを使っているのでより複雑な味でした。
自家製のクルトンもチーズソースと相性抜群で美味しかったです。
焼きアスパラと焼きパプリカのイタリアンマリネ
ポイント:パプリカを直火で焼く。
焼いた野菜をハーブやバルサミコ酢のオイルでマリネした料理です。
バルサミコ酢やハーブの香りが上品な感じの料理でした。
パプリカも皮を除いているので柔らかくつるんとした食感になっていて新しい感覚でした。
白身魚とオレンジのマリネ
ポイント:白身魚とオレンジを交互に並べる。
薄切りにしたオレンジと白身魚にオリーブオイルと塩をかけただけのシンプルな料理です。
オレンジの果汁とオリーブオイルが一体となってソースのようになっていて、
フルーティなカルパッチョという感じの味でした。
生魚にレモンを組み合わせた料理は作ったことがありますが、オレンジを合わせるのは初めてで新鮮でした。
ツナ缶と玉ねぎのブルスケッタ 〇
ポイント:タプナードソースを混ぜる。
ツナと玉ねぎにタプナードソースを合わせ、焼いたパンに乗せた料理です。
タプナードソースに含まれるオリーブやアンチョビの味が加わることで、ツナ缶で作ったとは思えない上品な味のおつまみになっていました。
玉ねぎの食感と辛味もアクセントとしていい感じでした。
サーモンとポテトの手まり ◎
ポイント:マッシュポテトにケイパーを混ぜる。
マッシュポテトを手毬寿司のようにサーモンで包んだ料理です。
見た目が華やかで、味もポテトに少し酸味があるため寿司っぽさもあって面白い料理でした。
あっさり目の前菜で白ワインなんかにもよく合いそうです。
スモークサーモンで作っても美味しそうです。
ミラノ風ミネストローネ ◎
ポイント:野菜を全て同じ大きさにする。米を加えて煮込む。
味付けは塩胡椒とオリーブオイルのみで、野菜とベーコンの味だけで作るミネストローネです。
色々な野菜の味が活きていて、素朴ながら奥深い味で美味しかったです。コンソメなどを使わず野菜だけでしっかりした味になるのが驚きでした。
米が入っていてリゾットっぽい感じになっているのもいい感じでした。
コーンポタージュ 〇
ポイント:コーン缶を汁ごと入れる。
コーンと玉ねぎとクリームだけのシンプルなコーンスープです。
市販のものに慣れているとやや薄味に感じますが。余分なものを入れていない分素朴な味で美味しかったです。
オリーブオイルを入れるアレンジもおしゃれな感じの味になってよかったです。
カラフル野菜のピクルス 〇
ポイント:ホールのホワイトペッパーを使う。
甘さが控えめで酸味がありますが、きついほど酸っぱくはなく爽やかな感じのピクルスでした。単体で食べるというよりは、濃い味の料理の口直しに食べると良さそうな感じの味でした。
2日ほどつけた方が馴染んでより美味しかったです。
フレッシュトマトと水菜の冷製カペッリーニ ◎
ポイント:パスタの熱で水菜に熱を通す。
冷たいだけでなく、具材に火を通さないのでサラダのようなフレッシュな仕上がりで、あまり食べたことのないような斬新なパスタでした。
生ハム、トマト、モッツアレラ、バジルのイタリアンで安定感のある組み合わせに加えて、水菜の食感もいい感じでした。さっぱりとしていて暑い日に食べたいパスタです。
麺は2人前なら倍量のような気がするのですが誤記でしょうか?
あさりと大葉のスパゲティ 〇
ポイント:あさりの汁を強火で煮詰める。
大葉入りのボンゴレビアンコです。
アサリの旨味が濃縮されたソースが麺によく絡んで美味しかったです。さらに大葉を入れることで爽やかな香りがついて、濃いめの味が緩和され食べ飽きない味になっていました。
パンチェッタと葉野菜のヴェルデクリーム ◎
ポイント:ソースに火を入れすぎない。
サルサヴェルデというイタリアンパセリのソースを使ったクリームパスタです。
チーズと生クリームたっぷりの濃厚でしっかりした味に、サルサヴェルデのさっぱりとした香りが以外な組み合わせですが、重くなりすぎず食べやすくなってちょうどいいバランスでした。
パンチェッタの旨味もソースに負けない強い味で美味しかったです。
アンチョビとオリーブのコンキリエ
ポイント:火を止めてからサルサヴェルデを入れる。
これもイタリアンパセリのサルサヴェルデソースで作るパスタです。
アンチョビやにんにく、唐辛子で味をつけたパスタにサルサヴェルデを加えたシンプルな味付けで、イタリアンパセリの風味を味わうパスタでした。
サルサヴェルデソースはバジルソースよりもクセが少なく、より食べやすいように感じました。
サルシッチャとズッキーニのペペロンチーノ ◎
ポイント:手でちぎったサルシッチャを加える。
サルシッチャとパスタとの相性が抜群で、肉の旨味とレモンとハーブの香りでシンプルながら本格的な味のパスタになっていました。
さらにズッキーニが入ることで彩りがよくなり、味も強くなりすぎずにバランスが取れた感じになっていました。
のりパスタ 〇
ポイント:ゆずこしょうやわさびを混ぜる。
のりと粉チーズの意外な組み合わせが癖になる新感覚のパスタです。
のりの風味、粉チーズとクリームのコクが意外と好相性で驚きました。ゆず胡椒の辛味もアクセントとしていい感じで、唐辛子のような役割を果たしつつ、和風な感じを演出していて面白かったです。
揚げなすと大根おろしの冷製パスタ ◎
ポイント:大根おろしは水気を切らずに使う。
茄子の揚げ浸しをパスタにした感じの冷製パスタです。
大根おろしと茄子にめんつゆが染み、麺につゆがしっかり絡んで美味しかったです。うどんやそばっぽい味付けですが、パスタとしてもまた違った食感で美味しかったです。
揚げた茄子の香ばしさもいいアクセントでした。
ケチャクリパスタ 〇
ポイント:ツナ缶を汁ごと入れる。
ケチャップと生クリームで作るトマトクリームパスタです。
シンプルな材料と手順でとても簡単に作れますが、味はしっかりトマトクリームパスタという感じでした。生クリームやパスタの小麦粉でとろみがついていて、ツナの旨味が全体に絡んで美味しかったです。
揚げピザ 〇
ポイント:生地の端をしっかり押さえて閉じる。
カルツォーネのような感じかと思いきや、揚げたことによるカリカリもっちりとした生地が特徴的で、カレーパンっぽい感じの食感でした。家の設備で作るなら、ピザ生地は焼くより揚げた方が美味しいかもしれません。
具はトマトソースと溶けたモッツアレラチーズ、バジルでマルゲリータの味付けになっていて、安定のおいしさでした。
きのこのトマトリゾット 〇
ポイント:きのこに塩を振って先に炒める。チーズは余熱で火を通す。
自家製トマトソースとチーズの旨味がマッチしていていて、家で食べるリゾットとしてはなかなか本格的な味でした。
トマトソースは分量より少し多めにしても美味しいかもしれません。
冷やごはんの簡単チーズリゾット
ポイント:にんにくのみじん切りを加える。
粉チーズとシュレッドチーズのダブル使いで、お手軽レシピとは一味違うこだわりを感じる味です。
玉ねぎなどを入れても美味しそうですが、お手軽さとチーズ感重視ならこのレシピかなと思います。チーズが固まらない熱々のうちに食べるのがよさそうです。
ゴルゴンゾーラのバスク風チーズケーキ ◎
ポイント:チーズを常温に戻しておく。
クリームチーズたっぷりで柔らかい食感のチーズケーキです。
表面の焦げた部分のほのかな苦味と香ばしさがはちみつと好相性で、甘くしすぎない大人スイーツという感じの味でした。
しっかりした味なので、ローストしたくるみの食感と味もアクセントとしてよい感じでした。
グレープフルーツのグラニテ ◎
ポイント:冷凍庫に入れた後、何度かに分けて全体を混ぜる。
バジルがほんのり効いたグレープフルーツのシャーベットです。
グレープフルーツの果汁の味に甘みとバジルの香りが足されていて、清涼感のある爽やかなスイーツでした。
冷やしながら何度か混ぜることで硬い氷の塊ができず、適度にシャリシャリしたちょうどよい食感になっていました。少し手間はかかりますが、削ったりせずにこの食感になるのは驚きました。
焼かないリッチななめらかプリン ◎
ポイント:こし器でなめらかにする
焼かずに冷やして固める簡単プリンです。あまり熱を加えないので卵とクリームのそのままの味が活きていて、フレッシュな感じの味がしました。
食感も滑らかで柔らかく、まるで飲み物のようで新感覚のプリンでした。
カレーのスパイスクッキー 〇
ポイント:カレー粉を生地に混ぜ、表面にも振る。
カレー粉や粉チーズで味付けした甘くないクッキーです。
サクサクした食感はクッキーそのものですが、味はカレー粉のスパイス感があってお酒のおつまみになりそうなしっかりした味でした。プリッツとかスナック菓子に近いような感じの味付けです。
生地を結構厚めにしてしまいましたが、5mm厚くらいにした方がサクサク感が出て美味しかったかもしれません。