「Chef Ropia 極上のイタリアンおつまみ」のレシピを全部作ってみました(その1)

YouTubeの「Chef Ropia料理人の世界」チャンネルのシェフのレシピ本が出ていたので全レシピを作ってみました。こちらは前編です。(後編はこちら)

材料は香草系などやや揃えるのに手間がかかるものもありますが、作り方はそれほど難しいものはなく、材料さえあれば簡単にお店っぽい味の料理が作れるレシピが多かったです。

全体的に味付けはシンプルで、粉チーズや素材自体の旨味を活かしたレシピが多かったように思います。コンソメや味の素などを使っておらず、ごまかしのない味付けなので、素材、調味料の質がそのまま味に反映されそうな感じでした。

普段の料理でも使えますが、どちらかというとパーティ等で映えるおつまみを作りたいときに活用できるレシピ本だと思います。

あくまで個人の感想ではありますが、いいと思ったレシピには〇、特にいいレシピでまた作りたいと思ったレシピには◎をつけています。

また、個人的にポイントだと思った点も簡単に記載しています。

牛肉のタリアータ

ポイント:肉を常温に戻しておく。何度もひっくり返して両面に焼き色をつける

シンプルな牛ステーキの薄切りで、牛肉の味をダイレクトに感じる味でした。赤ワインとバターと肉汁で作るソースも肉の味を邪魔しない味で美味しかったです。

サルティンポッカ ◎

ポイント:薄力粉を振る。焼き色をつけたあと白ワインを加える。

豚ロースに生ハムとバジルを乗せて焼いた料理です。

生ハムの旨味に加え、ハーブのさっぱりとした香り、ワインの酸味と風味がプラスされて、肉料理にしてはあっさりした味で食べやすく美味しかったです。

薄切り豚肉のモッツアレラ包み焼き ◯

ポイント:肉と衣の両方に刻んだローズマリーを加える。

豚肉でモッツアレラを包んでパン粉をまぶし、オーブンで焼いた料理です。豚肉と大葉でチーズを巻いたカツを、イタリアンにしたような感じの味でした。

ローズマリーを肉の中と外の両方で使っているので香草の香りがしっかりして高級感がありました。チーズもモッツアレラを使っているのでもちもちした食感があって美味しかったです。

おそらくレシピの誤植だと思いますが、ローズマリーの量が多すぎると感じたので元の量の1/5で作りました。これくらいが私にはちょうどよかったです。

イタリアン鶏ハム

ポイント:鶏肉をラップで巻いて沸騰したお湯で火を通す。

自家製サラダチキンです。しっとりとした鶏ハム単体でも美味しいですが、イタリアンソースと香草の香りで一気に洋食っぽい感じになっていました。

イタリアンソースは塩を入れないのが意外でしたが、酸味があるのと、肉自体に味がついているので案外気にならない感じでした。

詰めないサルシッチャ ◯

ポイント:ローズマリーとにんにくを加える。にんにくの香りを移した油で焼き色をつける。

ローズマリーとレモンの皮を入れて作った自家製ソーセージです。腸詰めはしない簡略化した作り方ですが、ちゃんとハーブソーセージの味になっていました。

ハーブの爽やかな香りとレモンの香りが特徴的で美味しかったです。

鶏ささみとパプリカのあえ物 ◯

ポイント:パプリカを真っ黒になるまで焼いて皮をむく。

ボイルしたささみと焼いたパプリカをイタリアンソースと香草であえた料理です。ごまや大葉の和の要素もありつつ全体としてはイタリアンの味で面白い味付けでした。

焼いて皮をむくのは手間ですが、柔らかくみずみずしい食感のパプリカは新感覚で美味しかったです。ささみも短いボイル時間で硬くならず美味しかったです。

少し薄味なので、好みで塩を足してもいいかもしれないです。

豚バラ肉のオレンジソース

ポイント:余熱でバターを溶かす。

ソテーした豚バラを白ワインやオレンジ果汁を煮詰めたソースと合わせた料理です。オレンジチキンは作ったことはありますが、豚とオレンジを合わせるのは斬新で面白かったです。

豚バラの余分な油が抜け、白ワインやオレンジの風味がのって食べやすい感じでした。途中で大量に出る脂を取り除く手順は書いていませんでしたが、取り除いた方がさっぱりしておいしくなりそうです。

アボカドのベーコン巻き 〇

ポイント:チーズとベーコンで旨味を加える

モッツアレラチーズとアボカドをベーコンで巻いて焼いた料理です。

相性のよい組み合わせで、ベーコンやチーズの旨味がアボカドに合っていてシンプルだが美味しかったです。

とても簡単に作れるので、もう一品おつまみが欲しいときにも便利そうです。

タコのカルパッチョ 〇

ポイント:レモンオイルをたっぷりかける。

ゆでたタコにパプリカとイタリアンパセリのみじん切りをのせ、自家製レモンオイルをかけた料理です。

2色のパプリカとイタリアンパセリを使うことでカラフルで華やかな感じになっていて、食欲がわく見た目になっています。

味は味は塩控えめで、イタリアンパセリの苦味とパプリカの甘味がバランスよい感じでした。

今回は生のタコがなかったので茹で蛸を使いましたが、生のタコならより美味しかったかもしれません。

カツオの香草パン粉焼き 〇

ポイント:アルミホイルで表面が焦げないように調整する。

くるみやレーズンなどを混ぜたパン粉を鰹に乗せて焼いた料理です。

シンプルながら、焼いたパン粉のサクサクの食感と鰹のしっかりした味の組み合わせが美味しかったです。レーズンの甘みが香ばしい味に意外とよく合っていて驚きました。

アクアパッツア ◎

ポイント:焼いたベーコンを一緒に煮る。

ベーコンとアサリの旨味をだして煮詰めた濃厚なスープが美味しいアクアパッツアです。乳化したオリーブオイルの風味も加わり、とてもリッチな味でスープだけでも食べれそうなくらいでした。

ホタテとなすのソテー

ポイント:ホタテはさっと加熱する。

ソテーした茄子と帆立に自家製イタリアンソースを合わせた料理です。

とろとろの茄子が帆立のエキスとイタリアンソースを吸っていて味わい深く、どことなくレストランっぽい味がする料理でした。

イタリアンソースは酸味があるのでサラダ向きかと思いきや、加熱することで酸味が抜けて違った味になっていて面白かったです。

イワシのチーズロール

ポイント:オレンジ果汁で蒸し煮にする。

イワシでパン粉やチーズを包んで焼き、オレンジ華潤で蒸し煮にした料理です。ベッカフィーコという名前の伝統料理らしいです。

鰹の香草パン粉焼きとも似た味付けですが、オレンジ果汁で蒸すのでイワシの青臭さが抜けて食べやすい味でした。ワインにも合いそうです。

作り方には背開きと書いてありますが、作ってみた感じ腹開きが正しいような気がします。

サーモンと赤カブのマリネ ◎

ポイント:サーモンに砂糖と塩をすりこんで寝かせる。

砂糖と塩を刷り込んで寝かせたサーモンをスライスし、オリーブオイルやローズマリーをかけた料理です。

塩と砂糖でサーモンをマリネすることで、味が凝縮しつつ、じんわりと甘味と塩味を感じる味に仕上がっていました。
ローズマリーも彩りだけでなく味のアクセントとして好相性でした。

あさりの白ワイン蒸し

ポイント:最後にオリーブオイルをかける。

汁を煮詰めたりバターを入れたりしない、シンプルなあさりの白ワイン蒸しです。

最後追加したオリーブオイルの香りがと白ワインの風味が上品な感じでした。

白身魚のチーズ焼き

ポイント:粉チーズをまんべんなくつけて焼く。

チーズをつけて焼いた魚にトンナートソースをかけた料理です。

ツナで作るトンナートソースがツナマヨをソースにしたような感じで、コクがあって美味しかったです。

焼いたチーズの衣も香ばしくて美味しかったです。

魚介のズッパ

ポイント:色々な魚介を合わせて使う。

海鮮とトマトのスープです。シンプルな味付けだからこそスープに溶けた色々な魚介の旨味を感じる味でした。

ムール貝はなかったので抜いて作りましたが、それでも美味しかったです。色々な魚介を加えてアレンジしてもよさそうです。

アスパラガスの卵ソース 〇

ポイント:卵ソースは湯煎しながらゆっくり火を入れる。

瑞々しくフレッシュなアスパラと、カルボナーラのようなソースを組み合わせた料理です。

ソースによって旨味とコクがプラスされることで、アスパラの味を活かしつつもよりリッチな味になっていました。

きのこのヴィネグレットマリネ

ポイント:オイルをひかずに強火でしっかり焼き目をつける。

ビネガーの効いたシンプルな味付けのマリネです。強火で炒めることで、きのこの香ばしい香りが残ったマリネでした。

酸味もほどよく飛んでいて、マリネにしては食べやすいように感じました。

オイルサーディンと玉ねぎのガーリックマリネ ◎

ポイント:ベーコンで旨味を足す。

オイルサーディンと玉ねぎ、ベーコンを炒めた料理です。

にんにくと唐辛子が効いていて、ベーコンの脂の味も出ていて、この本にしては珍しく濃いめのしっかりした味付けでした。味はペペロンチーノっぽい感じで、お酒にも合いそうです。

オイルサーディンは余ったときどう使えばよいかいつも悩むのですが、このレシピなら簡単に消費できるのでよさそうです。

タコとセロリのサラダ仕立て ◎

ポイント:はちみつとマスタードで味付けする。

レモンや粒マスタードを使った酸味のある味付けがセロリの苦味ととマッチしていて美味しいサラダです。

はちみつとマスタードを組み合わせた、家では余り作らないようなおしゃれな味ですが、調味料のバランスがよく美味しかったです。

調味料がそろっていればかなり簡単に作れるのも嬉しいところです。

個人的には作りたてより冷蔵庫でしばらく置いた方が美味しいように感じました。

焼きチーズとフライドガーリックのイタリアンサラダ

ポイント:粉チーズを焼いてパリパリにする。

あっさりしたイタリアンドレッシングににんにくとパリパリに焼いたチーズをトッピングしたサラダです。レシピだとトレビスを使うようですが、売っていなかったので紫キャベツで代用しました。

パリパリになるまで焼いたチーズが濃厚な味で美味しかったです。

粉チーズはよくある緑の容器のものだとうまく溶けず、パリパリにならなかったのでパルミジャーノ・レッジャーノを削ったもので代用しましたが、いい感じに焼けました。

ベーコンとナッツの熱々ドレッシングサラダ 〇

ポイント:ベーコンとナッツをソテーする。

焼いたベーコンとナッツが入った熱いドレッシングをかけたサラダです。

ベーコンとナッツの香ばしい香りと、ベーコンの脂が混ざったドレッシングで食が進む味でした。あっさりしたシーザーサラダという感じの味です。

ドレッシングの熱でチーズも溶けてドレッシングに馴染んでる感じがしました。

その2に続く


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